2歳半からおうち英語で育ってきた娘。受験のためにおうち英語をしてきたわけではありませんが、大学受験では想像以上に有利に働きました。
今回は、おうち英語と大学受験(2019年度入試)の関係について娘の実体験を書いてみようと思います。
センター試験(共通テスト)に関して
センター試験(現:共通テスト)のための英語の勉強は皆無でした。
ミスをしたとしても1〜2問ですから、逆に言えば、外部検定試験の提出でセンター試験が満点扱いになる場合であっても、大きなアドバンテージにはならないのも事実。
現在の共通テストに関して言えば、センター試験よりもっとおうち英語育ちの学生には得点が取りやすく、リスニングも含め得点差がつきやすい問題傾向になっているように感じます。
受験英語の和訳・英訳の壁
二次試験については、医学科独自の問題を扱う大学の場合は、難易度が上がるのもあり、京大・阪大あたりの問題を中心に和訳・英訳の対策をしました。
実際の問題を見ていただければ分かりますが、このレベルの和訳・英訳は、バイリンガル育ちの娘にとってはとても難しいものでした。どうしても通訳時のようにイメージ化して訳してしまうため、受験英語の和訳・英訳の練習が必要でした。
受験英語では、イメージで捉えて意訳すると減点になるため、忠実に訳していくことが必要になります。同じ意味であればいいというものではないのです。
一般選抜の試験問題等 | 京都大学(京都大学HPより)
過去の入試問題・解答例等 - 大阪大学(大阪大学HPより)
私にとってこの和訳・英訳は、勉強というより練習という感覚だったの。わかってもらえるかな〜この感覚w
英語に割く時間を他教科に回す
先に述べた通り、和訳・英訳以外に英語の勉強は必要なく、英語に割く時間が少なくて済むことで、他教科の勉強に時間を使うことができるのは、とても大きなアドバンテージとなりました。
書店で受験コーナにある英語の参考書の多さを見てもわかりますが、隙間時間に英単語やリスニング、そして長文対策も至難の業ですよね。
ここを通らなくて済むのですから、とても助かります。
英語は短期で飛躍的に伸ばすのが難しい科目です。もしおうち英語育ちでないならば、中学生の間にどれだけ英語を頑張ったかで、受験生になってからの時間の使い方が格段に違ってくることは間違いありません。
おうち英語で習得できるのは英語力だけではない
早期英語教育に対し様々な意見もありますが、おうち英語で得られるものは英語力だけではないなと娘を見ていて感じます。
もちろん個人差もあるとは思いますが、幼少期から異文化に触れ、いろいろな考え方や物の見方を知ることで、多様性を認めることができる子に育ったのではないかと思っています。
また、国際感覚やコミュニケーション能力、プレゼンテーション力、自己アピール力は、幼少期からのおうち英語を通じた経験から培われたものです。
大学受験で推薦入試を受験した娘は、英語だけでなくこれらの要素も大いに活躍しました。
給付型奨学金の作文や面接でも役に立ってるよ!
参考に
おうち英語育ちといっても、個人によって英語力は様々で、この記事がどのくらい参考になるかが分かりにくいと思います。
検定試験で英語力が測れるとは思いませんが、目安として娘の検定試験の結果を追記しておきます。
英検1級(中3)
- 単語とエッセイの対策あり
- 2回不合格経験あり
TOEFL iBT スコア111点(高3夏)
- 問題を知るため過去問1回
- 受験1回
受験英語への戸惑い
受験英語に関して、その当時、娘は違和感のある現状に戸惑いながらも、とりあえず対応していくしかないため、練習を重ねていくしかありませんでした。
が、その「違い」を知ることでまた得るものや、感じるものもあったようです。
最後に、娘は国立医学科志望でしたので、国際系や英語系の受験内容とは異なります。