返済不要の給付型奨学金ってハードル高いイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、実はそうでもありません。しっかりと奨学金について知ることで、きっとあなたも応募に前向きになれると思います。
今回は、選考基準や提出書類の他にも、申し込み時期や採用後についてなど、注意点も含めてご紹介していきます。
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選考基準は?どういうところを見られるの?
選考基準は、応募資格にある成績や世帯収入を含む全ての申請書類の内容に基づいて決定されます。
提出書類にある作文や小論文、研究報告書などの他に、面接が行われる場合もあります。これらは当然ながら、奨学団体があなたの人物像を見るための重要な要件となります。
作文や小論文のテーマ
作文や小論文のテーマとして、「将来の夢」「将来、社会へ貢献したいこと」などを設定している奨学団体は多いです。あなたが大学で何を学び、将来どう役立てたいか、どんなことをしたいと思っているのかを、惜しみなく書いてください!
作文・小論文は基本的に大学の選抜入試とポイントは同じです。
応募資格によってテーマにも特徴が
応募資格の中に、専攻分野や地域指定などの条件がある場合は、その条件に沿った形のテーマを設定していることが多いです。
テーマ例を上げると次のような感じです。
専攻分野:指定専門分野関連についての現在や未来への思い
地域指定:指定地域の現在の課題点や活性化などのアイデア
小論文とかで人物像を見るってことは、作文力って結構、重要だね
必ずしも自分だけの力で仕上げる必要はないんじゃない?先生や先輩に助言をもらうのも手だよね。
提出書類と注意点
提出書類には、願書だけでなく在学証明書、成績証明書、住民票、推薦書などたくさんあります。
その中でも、下記にあるような出身地域での手配や保護者の協力が必要な書類に関しては、自宅外通学をしている学生は特に注意が必要です。手続きや準備、配送などに、思った以上に時間がかかる場合もあるので、余裕を持って手配しておきましょう。
- 高校の成績証明書
- 住民税課税非課税証明書など所得証明に関する書類
- 源泉徴収票
- 家庭調書
- 保護者の自筆サイン
- 保護者の印
他の奨学金への申し込みや、次年度申し込み時の参考になるため、提出書類は全てコピーや写真を撮っておくことをお勧めします。
申し込み時期
大学1年生以降の場合は、4月〜6月がピークです。在籍大学のHPには奨学金情報がたくさん掲載されているはずです。奨学金情報をゲットするのには一番簡単な方法だと思いますのでチェックしてみましょう。
そして、受験期と重なりますが、高校3年在学中から申し込める予約型の奨学金もあります。
予約型奨学金は高校3年の9月〜12月頃の募集が多い印象ですが、春に募集をする奨学団体もありますので、募集時期をしっかりと確認しておきましょう。
また、受験勉強が忙しく時間がなかなか作れないこともあるため、前年度の募集要項などを参考に、早くから作文の大まかな構成やメモ作成などをしておくのも良いでしょう。
予約型奨学金の利点
予約型奨学金の利点は、単に進学前に奨学金受給の確約が取れる安心感だけでなく、申し込みに必要な調査書や推薦書が通っている高校で簡単な手続きで取得できることです。これは高校の先生の手厚いフォローに感謝するべきところですね。
大学生になってからの応募の場合、卒業高校へ成績証明書や調査書を依頼するのは、時間も手間もかかります。
また大学長の推薦書などを在籍大学でもらうためには、その奨学金に必要なすべての書類、募集要項などを揃えて大学側へ提出した上で、初めて推薦書の申請ができるなど、高校の時とは比べものにならないくらい手続きが大変だったりします。
奨学生に採用された場合はどんな義務があるの?
晴れて奨学生として採用された場合、誓約書の提出をすることになります。
誓約書には、規定の遵守や規定違反があった場合の給付取り消しや返還義務などが記載されています。
奨学生の義務とは?
奨学生となった場合、当該奨学団体が定める規約遵守、責務を果たす義務があります。
真面目に勉学に励み、当該奨学団体の奨学生にふさわしい行動をとらねばなりません。
また下記のような義務があり提出期限の厳守や連絡等も怠ってはなりません。
- 学業成績や就学報告書、生活状況報告書などの提出
- 奨学団体行事への出席
- 会報誌への寄稿
奨学金給付の停止・打ち切り・返還
下記のような事項に当てはまる場合、奨学金の給付停止や打ち切り、返還義務などが生じます。
- 留年や傷病、疾病などで正規の修学年限での卒業が見込めなくなったとき
- 学業成績または性行が不良となったとき
- 指定義務を怠ったり連絡が取れなくなったとき
- 退学、転学、正当な理由のない長期休学や長期欠席したとき
- 奨学金を必要としない理由が生じたとき
- 申請事項に虚偽があったとき
奨学生になったら、優秀な成績取らなきゃっていうプレッシャーに押し潰されそうだな
学生の本分を忘れず普通に生活していれば問題ないのよ
あとがき
申し込み手続き面倒そうだな、どうせ無理だろうな、なんて思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ダメ元でいいんです!どんどん申し込みましょう!
もしも、申し込んだ奨学金に全て不合格になったとしても、次年度に再チャレンジできます!
貸与型奨学金は最後の手段!
まずは給付型奨学金を探してみましょう
給付型奨学金のことをもっと世の中に知ってもらいたい
学生やその家族に給付型奨学金は自分達の目の前にも存在するものだと知って欲しい
そんな思いを込めて情報発信しています。