返済不要の奨学金って聞いたことはあるけど、”自分には縁のないもの”とよく知らないまま諦めたりしていませんか?
あなたにも給付型奨学金を手にするチャンスはあります!実は、あなたが思っているほど対象者範囲の狭いものではないのです。
今回は、募集要項から成績基準や世帯年収をはじめ、各種条件などを詳しくご紹介します。
応募資格(各種条件)を詳しく見てみよう
奨学金を運営する各団体の応募資格は独自に設定されていますが、大きな枠組みで見るとそんなに違いはありません。
奨学団体が提示する応募資格の枠に、あなたが当てはまるかどうかを見極めるためにも、各項目について詳しく見ていきましょう。
ただし、これから説明する内容は、あくまでも各項を知るための目安であり、すべての奨学金に当てはまるものではありませんので、詳細については各奨学金の募集要項をしっかりと確認して下さい。
成績基準
「成績優秀」などという言葉で表現されていることが多い。
成績の数値が設けられている場合
高校評定平均 :4.0以上(出願時が高校生・大学1年生)
大学GPA: 3.0以上(出願時大学2年生以上)
この辺りを設定している奨学団体が多い。
成績の数値を具体的に提示してない場合
数値目安としては前記と同じですが、成績を”重要視”しているわけではなく、あくまで選考基準のひとつという位置付けであるとも考えられる。
塾系が運営する奨学金の場合
文字通り成績優秀な学生を求めていることも多く、成績は高校評定平均4.2超えで設定されているなど、ハードルが高い印象です。
世帯年収
「経済的理由により修学が困難」や「経済的な支援を必要とする者」などと記載されていることが多い。
世帯年収額も、成績基準と同じく具体的な額を提示しているものもあれば、提示されてないものもある。
世帯年収額が提示されている場合
提示されている場合の上限額としては
世帯年収 600〜800万円(給与収入の場合)
このくらいの間で設定している奨学団体をよく見かけます。
また、家族の人数別に年収額を設定してある団体もあります。
世帯年収額が提示されていない場合
金額の目安としては前記と同じです。世帯年収額が提示されていない場合であっても、ほとんどの奨学団体で応募時の提出書類に所得証明書は含まれています。
また、経済事情は一切関係なく、優秀な人材の支援をすることが目的の奨学団体も存在します。
経済的な援助を主としている奨学団体の場合
低所得世帯・ひとり親世帯など経済的な援助を主としている奨学団体の場合、世帯年収は400万円以下(給与収入の場合)で提示されていることが多いです。
また成績の部分では評定平均3.5以上、GPA2.5以上など、少しハードルは低く設定してある印象です。
成績の数値、所得上限を具体的に設けず、人物評価を優先して選考する奨学金もあります。
他の奨学金との併給制度
他の奨学金と重複して受給することを併給という。
各奨学団体が設定する併給の可・不可の目安
あくまでも目安ではありますが、これは給付額に左右されている印象です。
併給OK:月2万円以下くらいの低額の奨学金
併給NG:月5万円以上となるような高額の奨学金
併給不可の奨学金へ応募する時の注意事項
併給不可の場合、他の奨学金と重複受給することはできません!
が、「合否が出る前なら他の奨学金に応募してもOK」としている団体がほとんどです。受験でいうところのいわゆる併願です。
また、既に他の奨学金を受給している場合でも応募できるところもあります。
いずれにせよ、合格した際は他の奨学金を辞退する必要があります。
併願もあれば専願ももちろんあり、他の奨学金に応募すること自体を禁じている団体もあります!
併給不可の奨学金にも例外あり!
他の奨学金と併給不可の場合でも、例外を設けている奨学団体もあります。
その例外の対象が、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金です。
日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金のみ併給OKとしているところもあれば、給付型奨学金であっても併給OKとしている団体もあります。
授業料免除との併用について
大学授業料免除などの優遇については、併給にはあたりません。
そのため併給不可の設定がされている奨学金であっても、基本的には併用することができます。但し、優遇措置との併用が禁じられている場合もあるので注意が必要です。
併給の可・不可については応募要項をしっかりと確認することが大切です
指定高校・指定大学
指定高校や指定大学がある場合は、所属学校・大学を通して応募することが多いです。
出願時は学校長・大学長の推薦を受けることになり、事前に校内・大学内選考が行われる場合もあります。
専攻分野の指定や条件
専攻分野を指定している場合は、提出書類として現在学んでいる内容や活動、研究テーマなどについての報告書が含まれている場合があります。
また、卒業後は〇〇業への就職を希望する者といった条件が有ることもあります。
6年制の学部生の場合、応募資格がない奨学金もあるので注意が必要です。
地域制限(出身地域や大学所在地域)
地域指定がある場合は、それだけ条件幅が狭いのでライバルの数も少なくなるという利点があります。
また、卒業後に当該地域に就職希望の者などの条件がある場合もあります。
他の奨学金と比べて倍率が低いので、条件が合えば積極的に応募してみましょう!
あとがき
今回は、募集要項にある応募基準についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
給付型奨学金の応募に前向きになれましたか?
ダメ元でいいんです!どんどん応募しましょう!
貸与型奨学金は最後の手段!
まずは給付型奨学金を探してみよう
貸与型奨学金と同じくらい給付型奨学金のことを世の中に知ってもらいたい!
学生やその家族に給付型奨学金が、自分達の目の前にも存在するものだと知って欲しい!
そんな思いを込めて情報発信しています。